家族構成

gettyの画像ばかり並ぶと、どっかのニュースサイトみたいだけど、私的な意見しか載ってませんよ

母の病歴を知ることで落ち込んだ日

母のことをあまり知らなかった。病院で入院することで多くの過去が見えてきた。なんとも悔しい思いでもある。

 

母が入院した。てんかん痙攣を複数回起こし、週に3回のデイサービスの施設から病院へ直接運ばれた。母が居ないうちに家事を済ませようとドタバタしていた父は、その当日てんやわんやだった様だ。

 

集中治療室に入るも危険な状態では無いことが分かり、次の日には一般の病室へ移った。ただし、まだ目は覚ましていない。ずっと眠ったまま。この状態も正直あまり良いとは言えない。

 

父が居ない場で看護師から過去の病気などを聞かれる。既に父にヒアリング済だけれども、その照らし合わせと抜け落ちが無いかの確認。

母は20代で脳腫瘍を患っていた。その手術があってその後に姉と僕を生んでいる。この事実に40で知らされる衝撃。子供には無闇矢鱈に言わないでおこうとしたのかもしれないけれど、結果的に状況がつかめずにワガママも言ってきた。

もし過去に大病を患い、子ども達へ心配掛けまいと伏せておく選択を選んだ人がいるなら、出来れば今直ぐ伝えて欲しい。子の年齢なども問わず、早ければ早いほうが良い。

僕も子供の頃に知っていたら、医者になっていたかもしれないよ。人生振り返って後悔した瞬間。

 

その先、色々な病院を巡るが、僕が覚えているのは僕が高校時代の頃から。その前の状況は曖昧過ぎる。知っていれば記録取っていただろう。クソ。

 

案の定、父からの伝達は漏れがあった。前回の病院退院後の日常生活での過ごし方なども上手く伝えられていなかった。

父は人へ伝えるという行為が苦手のようだ。

 

「母の時々攻撃的になる性格も、脳腫瘍の手術のせいではないか?」とは妻の言葉。そうかもしれない。無いとは言えない。しかし、知らなければ理由なく攻撃的になる母を嫌いになるだけのこと。

一度嫌いになった人を、どう受け止めたら良いのか。他人へ心配かけまいとする気持ちが、結果的に他人を苦しめる。全く良いことなんてない。