自分にとって一番大切な時間を病気の家族が破壊する
浮気は好きか?その問に「YES」であれば、この後の話に共感してもらえるかも。
浮気をどうのこうの攻める気はない。ただその瞬間の快楽、危険を犯す罪悪感、緊張感。様々な刺激が虜にさせるのだろう。たぶん相手の数だけ違う楽しみもあるのだと思う。
では、その楽しみの瞬間に家族の顔が頭をよぎったら?楽しみ続けることが出来るだろうか?集中出来ず、更には罪悪感は増すだろう。それは既に心地よさではない。
僕がそうだった。
ただ、僕の場合はクルマだった。浮気の相手は女性ではなくクルマ。
男は女が好きだ。そして男はそれ以上に車が好きだ。映画「ラッシュ」の中でのセリフ。このセリフ通り車が好きだ。
アクセルの踏み込みに比例して快楽が上がる。死への緊張感も上がる。そして溢れる快楽。どこまで踏み込めるのか、少しのミスが乗っているクルマどころか、自分の人生さえも失うという緊張感はたまらない。もちろん、交通のモラルを破る罪悪感も。
その時間に家族の顔がチラつく。集中力が切れたままクルマを運転するなど、自殺行為だ。そして趣味のクルマを降りた。