母よ、早く死んでくれないか
そう母へ思う気持ちは、いっときの間を置いてまた強くなった。
外から見守る側の気持ちが持たない。辛さしかなくなってきた。
心境の変化は大きい。
自宅介護の決定後は頼むから死んでくれと思った。
結局介護は父が対応することになったのだけど、父も介護の仕方は分からない。結果的に良い関係がそこにあるとは思えなかった。
弱っている母を見ていて、色々な事を思い出しつつ、やっぱり育ててくれた母だと思うと、何か出来ることを探していた。
突然の入院生活は痙攣の発作が多発してから。この頃父の理解力を疑う様になった。病院からの情報を上手く理解出来ていない。分からない事を聞かずにしてしまう癖がある。頑固といえば頑固だけれど、病院と家族を繋ぐ接点としては大問題だ。
この病院からなるべく僕ら兄弟が顔を出すようにする。けれども、やはり完璧ではない。諸々の連絡窓口が父であるだけに、情報が完全に止まってしまっている。
入院から数日経ち、母の容態がよくなった様で転院の準備をする。
そして転院前に血液検査などによって延期を2度繰り返された。そして病状も良い感じではない。医師が言っていた「5−6年」を大幅に繰り上げる感じではないだろうか?
こうなると、母を見ていても辛い。そしてその母の状況を100%理解できずに心配しか出来ない父の姿も見ていてキツイ。
早く死んでくれたら、家族皆が楽になるんじゃないか。
また、そう思う様になったよ。