家族構成

gettyの画像ばかり並ぶと、どっかのニュースサイトみたいだけど、私的な意見しか載ってませんよ

余命宣告ほど長くはないかもな

母と話す時間。まだ何を言っているのか分からないけれど、挨拶程度の会話は意思疎通できる。精神的な部分はどこまで正常なのか?

入院している間に、また身体の動きが鈍くなった。手を動かしたりする際に定まらない。手を上下させる動きの中に、大きな震えが伴う。

 

歯が弱っていたと、3本ほど抜歯された。差し歯も全て抜いている状態の母は、なんとも哀れな姿だ。でも、なんとなくこんな老人の姿も、小学生時代に友人の家で見かけた気もしている。

普通に家族と生活を送っていて、「まだくたばらねぇんだよ」と口は悪いけれど愛のあるコミュニケーションで、家族が形成されていた時代が僕が生きてきた中にあった。今は家族が寄り添えず、老人同士による介護が生まれている。我が家もそうだ。

姉も、僕も実家に住もうとは思わない。思えない。

 

家で過ごせない時間は悲しいよね。母は病床で何を考えているのだろう。

 

父は相変わらず母を家に迎えようとリハビリの進行などを喜ぶが、実際には父の好意は母に伝わらないと思っている。ちょっと一方的すぎるのだ。父はそれを分かってはいない。不器用なんだよな。

何か見返りを期待しての介護では無いと理解しつつも、どうしても気持ちが伝わらない時に感情的になってしまう父。

 

その繰り返しで、母は家を心地よい場とは思っていない。デイサービスなどの場がとても居心地良いという。その言葉を聞いて、また父が落ち込む。

 

それを近くで見る子の感情はどうなのか?なんとも言葉にしにくく、悲しくもあり。そして、現状を嘆くことも悲しくことも、どこかで許されない様な感覚。

どこにでもある風景なのかもしれない。だけど、家族は苦しいよね。本人も苦しいと思うけれど。

 

病床でリハビリ後の母を眺めていると、5〜6年は持たないかもしれないと。なんの脈略も無いけどそう思った。たぶん、本人の生きようとする力が弱くなっているのかもしれない。