さらっと余命宣告。5〜6年は短いか長いか。
病院で状況を聞いてきた。今回のてんかんの発作は、クスリの量を下げながら様子を見ましょう。活発な脳の活動を抑えるクスリなので、抜けてくると意識がよりはっきりするはず。
クスリが抜ければ、今回の入院前と同じ状態に戻る理屈ではある。とのこと。
気になるのは、入院前の症状など。痴呆っぽい症状が出ていたのは脳の萎縮が原因。一度萎縮してしまえば、戻ることは無く、現状維持が一番のベストとなる。進行をどれだけ遅らせる事ができるか。
脳の萎縮は進むと、機能が低下することで身体も上手く動かなくなってくる。そうした人の末期は寝たきりとなり、肺炎か風邪で亡くなる。進行が見えてから、5〜6年というのが実際の数字ですね。
現在の状態や転院、それらのゴールの設定の話を進めながら、さらっと事実上の余命宣告となりました。一緒に聞いていた父は、あまり実感が無いようで反応することもなく、その後も触れることは無かった。
この5〜6年という数字。短いと思うか、長いと思うか。
家族が、ましてや親の命が「あと5〜6年」と示されたら、「あぁ、あと5〜6年精一杯の親孝行をしよう」と思いがちだけれども、「この生活があと5〜6年」と考えると、ちょっぴりハードだ。
父親も5〜6年で更に歳を重ねる事実。父が動けなくなったら、誰が対応するのか。僕はその時45歳、姉は49歳か。
父親も元気でいてくれたら嬉しいが。願いはどこに焦点を当てるべきか。