母と父は幸せだったのだろうか
ウチの親父は幸せだったのだろうか？お見合い結婚だったと聞くけど、詳しくはあまり知らない。姉と僕との共通だった記憶は「スーツで仕事しない世界は知らない。がっかりしたわ」という母の愚痴だった。最悪だよ。「嫌なら離婚すればよかったのに」とは姉の言葉。
僕らが生まれる前から郊外の病院に入院したとか聞く。その後地方の療養所を兼ねた病院へ入院。てんかんの症状も持っていたから、僕の子供の頃の記憶だけでも、３回は倒れている。
でも、なぜか親身になれないというか、心配出来ないのは、普段から他人に対しての侮辱的な発言が多かったからかもね。
これこそ言い訳だと言われれば、否定はしないけれども。僕自身あまり母の性格を好きになれなかった。頼るときは頼ってきたし、かわいがってももらっていたけれど、どこか他人をそういう目で見る癖は嫌い。
あとこんなこともある。
僕が結婚して嫁に言われたこと。「なんで親戚とか従兄弟関係のこと知らないの？」と。そうだよなーと思う。
母は父の兄弟どころか、自分の兄弟に対しても悪口を言う。「あの子と遊んじゃダメよ」とまで言われれば、従兄弟でさえ距離が出来ちゃうよね。子供ながらあの「遊びたいのに遊べない」気持ちは気持ち悪かった。親が絶対の時にこの仕打はどうかと。
結果的に今でも距離感がある。40過ぎて今更なんて呼んだら良いかさえわからないのだよ。祖母の葬式の時、酔にまかせて孫世代で飲んだら面白かった。
なんとなくFacebookで繋がりはしたけれど、もう少し仲良くなりたいね。
母は障害者を汚いものを見る様な目で見る。車いすで横を通り抜けたりすると、あからさまに嫌な目で見ていた。うまく言葉が喋れない人を見ても、馬鹿にしたように真似をしたことさえある。
それが今では自分がその立場だ。言葉も上手く喋れず、車いす無しでは移動も出来ない。それどころか寝返りさえ打てないじゃないか。
「行ったことは、必ず自分に返る。良いことも悪いことも」まさにコレでしょ。情けは人のためならず。悪いコトさえも、そうであると反面教師。
父の話をしようとして、結局母の悪口で終わる。
愛されにくい人だなって思う。もっと楽しく生きてくればよかったのに。なんで悪口ばかり、文句ばかり言うのか。本人も幸せでは無かったと思う。
父はどうなんだ？最近はこの問いばかりを頭の中で繰り返してる。
